桜といえば日本の代名詞となり
世界との友好の証として
桜を贈られた国もあるほどです。
そんな桜が咲いた時は、
地元ではジャパンフェスタのような
お祭りが開催されているところも、
珍しくなくなってきました。
さて、そんな桜達ですが、
日本人としてやはり少しは
桜について知っておきたい!
今までは見るだけだったけど、
ちゃんと鑑賞するのも悪くないのでは?
そんな意識を持った人たちも
国内に増えつつありますよね。
日本にある桜は、本来９種類だけです。
その中にある自然交配などの変種などを加えると
自然にある桜だけで100種類前後も
あると言われているんです!
しかしポイントはそこから。
そんな野生の桜達を、昔の日本人は
少しずつ接ぎ木などの交配を繰り返し
園芸品種と言われる桜を作りました。
その数はなんと600種類ほど!
桜を少しでも美しくと、
日本人はどんどんとその美を
洗練させていきました。
例えば有名どころでは
「ソメイヨシノ」がありますね。
エドヒガンザクラから花の早さを
オオシマザクラから大きな花びらを
それぞれ受け継ぎ、
花の美しさに特化した桜になりました。
開花時期は３月下旬から４月上旬と
ちょうど卒業式や入学式に合わせて
開花してくれるため、お祝いの花では
代表選手として活躍しています。
もちろん、人の手を加えていない
代表的な桜たちもあります。
それがシダレザクラと八重桜です。
この2つは、桜の種類ですね。
シダレザクラはエドヒガンという桜の
品種の名前の1つであり
枝が垂れて柳のようになっているのが
特徴とされる桜です。
京都の方で一般的とされる桜で
開花時期はソメイヨシノと同じ頃。
福島には樹齢が2000年位のシダレザクラが
日本3大桜として評価されています。
最後の八重桜も、
特定の名前ではなく
桜の中でも沢山の花びらが幾重にも
重なっているのが特徴の桜です。
中には花びらが300枚連なっているものも!
こちらは4月の上旬から5月上旬ごろ
見頃になっており、先の2つより
やや遅めの開花時期なのがポイントです。
少しでも桜を多く楽しめるのが嬉しいですね。
桜の種類の見分け方？花の色・大きさ、花びら・樹皮の特徴に注目！
桜の種類は、先程も触れたように
数百種類と非常に多いものです。
そんな桜を、1つ1つ見分けるのは
ほとんど不可能と言ってもいいでしょう。
人に自慢できるほどの見分けは
ほとんど不可能ですが、
自分の中でこれはあの種類かな?
と、ある程度予想をすることはできます。
それには花の色、大きさ、花びら
そして木の皮の特徴を知っておく
必要がありますよね。
花びらはまず、
ソメイヨシノと八重桜なら
ここまで読んできた人には
予測が付くのではないでしょうか。
ソメイヨシノは5枚、
八重桜は花びらが多いですね。
ソメイヨシノは薄っすらとしたピンクで
葉っぱより花が先に出るのが特徴です。
八重桜は花びらが多いものであれば
ほぼ八重桜と思っていいでしょう。
葉っぱのほうが花より早い場合は
山桜という種類です。
花が早いのは人の手が入っている為で
自然の桜は葉のほうが早いのです。
花も大きく、色が濃いと思ったら
それはオオヤマザクラやヤマザクラと
言われる種類である可能性が
非常に高いです。
特にオオヤマザクラの花の色は濃く
見たらすぐに「これか!」と分かるほど
個性が強い桜なんですね。
樹皮の方を見てみると、
基本的に横に筋が入っているのが特徴で
縦に入っている桜はエドヒガン
細かい横筋の樹皮はソメイヨシノです。
桜の種類別時期 ？東京では3月上旬に寒桜、春秋と2度咲く四季桜！
桜の種類は非常に多い分
開花時期もそれぞれ時期がずれており
意識すれば2ヶ月以上楽しめる
という嬉しい特徴があります。
東京に限定して見てみると
3月上旬には寒桜から、中旬に寒桜
近畿豆桜、それからソメイヨシノが
楽しめるのはわかりますよね。
実は10月から11月にも楽しめる
冬桜、十月桜と言われる「四季桜」という桜も、
東京にはあるんです!
こちらも人間の手で作られた園芸種で
毎年、ごく普通に、年2回花が咲きます。
咲くのは4月上旬と10月の下旬頃。
5枚の花びらと、薄い紅色をしています。
花の大きさは4月のものの方が
大きいというのが特徴で
やはり冬は花が小さくなってしまいます。
それでも、ちょっと恋しくなった頃に
桜を見ることが出来るのは
やはり嬉しいものですよね。
まとめ
桜の種類には、有名どころだけでなく
周囲に埋もれてしまった名種も沢山あります。
見ることが出来る場所は限られていますが
それでも見に行く価値は十分にあるものです。
普段なんとなく見ていた桜ですが
少しでも名前が分かると、不思議なことに
人間愛着が湧いてくるものなんですよね。
たった数種類の桜ではありますが
種類が違うことを知っているだけで
心が弾んできますので、
ぜひどんな桜が身近にあるのか、
観察してみてくださいね。
