中秋の名月

お月見がいつまでって十五夜と同じじゃないの?教えますお月見のこと

 

お月見といえば「十五夜」

を思い浮かべるのではないでしょうか。

 

十五夜とは、旧暦の8月15日を指しているので、

新暦では月遅れの9月15日と思っている方も

多いと思います。

 

しかし、月の満ち欠けを基準にしていた旧暦と、

太陽の動きを基準にしている現在の暦には

必ずズレが生じてしまいます。

 

そのため、実際には毎年9月中旬~10月上旬

 の間に旧暦の8月15日がやってくるのです。

 

これだけ幅があると何かと大変なため、

十五夜関連の行事を毎年9月15日に

固定化している場合もありますが、

正確には違うということになります。

 

ちなみに2018年は9月24日が十五夜。

それ以降は、以下のとおりです。

  • 2019年:9月13日
  • 2020年:10月1日

 

 

まずはお月見の由来の意味から…お供え物で良く見るすすきの意味は何?

日本では古くから月を神聖視していた

歴史があります。

縄文時代にはすでに、月を愛でる風習が

あったといわれます。

 

十五夜の月見が盛んになったのは、

平安時代です。

貞観年間(859~877年)ごろに中国から伝わり、

貴族の間に広まっていきました。

 

月を見ながら酒を酌み交わし、

船の上で詩歌や管弦に親しむ

風流な催しが行われていました。

 

貴族たちは空を見上げて月を眺めるのではなく、

水面や盃の酒に映った月を愛でていました。

 

庶民も広く十五夜を楽しむようになったのは、

江戸時代に入ってからです。

貴族のようにただ月を眺めるのではなく、

収穫祭や初穂祭の意味合いの方が

大きかったようです。

 

十五夜のころは稲が育ち、間もなく

収穫が始まる時期と重なります。

無事に収穫できる喜びを分かち合い、

感謝する日でもあったようです。

 

地域によって違いはありますが、

お月見にはお供えをするのが決まりです。

お供え物には1つひとつに意味があります。

 

ススキ

ススキは秋の七草の1つで、

白い尾花が稲穂に似ている、

魔除けになるという理由で

供えるようになりました。

 

月見団子

丸い団子を月に見立て、

感謝の気持ちを表わしています。

団子の数は十五夜なら15個で、

ピラミッドのように積んで供えます。

これは一番上の団子が霊界との懸け橋になる

と考えられています。

 

農作物

里芋、栗、枝豆など収穫されたばかりの

農作物を供え、豊作に感謝しています。

その中でも里芋を供えるのは一般的で、

「中秋の名月」は「芋名月」の異名をもちます。

 

お月見の由来が分かった途端にお団子食べたい?簡単お飾りはコチラ!

お月見の由来が分かったら、なんだか

お団子が食べたくなってきましたね。

簡単に作れるレシピをご紹介していきます。

材料 (15個分)

  • 団子粉100g
  • 水80ml
  • お湯適量
  • 冷水適量

 

手順

  1. ボウルに団子粉、水を加え、
    よく練りあわせます。
  2. 耳たぶの固さになったら15等分にし、
    丸めます。
  3. 鍋の沸騰したお湯に2を入れ、
    浮き上がってきてから3分程ゆでたら
    お湯を切り、冷水にさらし冷まします。
  4. 水気を切り、器に盛り付け完成です。

 

コツ・ポイント

きな粉や小豆などお好みのトッピングで

お召し上がりください。

水の量はパッケージの表記に従って、

少量ずつ加え硬さを調整してください。

 

並べ方

15個の場合1段目に9個(3×3)、

2段目に4個(2×2)、3段目に2個を盛ります。

3段目の2個は、神事では正面からみて

縦に2個並べます。

横に2個並べると仏事になります。

 

本来は「三方(さんぽう)」に白い紙を

敷いてお供えします。

三方は折敷に台がついたお供え用の器で、

神事では白木でできた三方を用います。

 

仏事では塗りのものが用いられ、

「三宝」と表す場合が多いです。

三方は3方向に穴があいていますが、

穴が無いほうが神様側

(お月見の場合はお月様側)になります。

 

ただ、三方がある家庭は少ないので、

お盆やお皿にお供えすれば大丈夫です。

 

白い紙は、奉書紙、半紙、てんぷらの敷紙

などを使いましょう。

紙の敷き方には、長方形の紙を四辺

または二辺に垂らす方法、正方形の紙を

対角に敷いて端を垂らす方法、

正方形に合わせる方法などがあります。

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まとめ

 

今回は、「お月見」についてお話してきました。

お月見のお供えものは、近所の子どもが

盗んで良いとされていました。

 

なぜならお月様が食べてくれたと考えるので、

盗み食いが許されていたのです。

 

「月見どろぼう」という風習で、

地域ぐるみで伝承したり、

ハロウィンのように家々をめぐって

お菓子をもらうところもあるようです。

 

また、月見だんごを食べると

子宝に恵まれるので、嫁入り前の娘は

月見だんごを食べてはいけない、

とする地域もあるようです。

 

おなじみのお月見も、深い思いが

あるのがわかります。

風雅なうえに感謝と祈りに満ちているので、

できることを取り入れて、心豊かで幸せな時を

過ごしてみてはいかがでしょうか。