高齢者の外出には、良い効果が
たくさんあると言われています。
外出をすると、
運動効果のほかに心のリフレッシュ、
さらに毎日の生活に刺激を与えてくれます。
では、高齢者が外出をすると、
どのような良い効果があるのでしょうか?
1.認知症やうつ病の予防
外出頻度の高さが認知症と深く関係がある
とされています。
外に出ることにより、
四季の景色、風や香り、音や歩く感触など、
五感すべてが刺激されます。
脳はさまざまな刺激を受けることで
活性化します。
また、一人でいるといろいろなことを
考える時間が増えるため、
悩みを抱えてうつ状態になってしまいがちです。
外出は良い気分転換にもなるのです。
2.体力の向上
外出をして体を動かすことは、
運動不足の解消になり、
寝たきりの予防にもなります。
体の活動量が多い人は、
心疾患や高血圧、糖尿病や骨粗しょう症など
高齢者に多い病気が少なくなる傾向があります。
体を動かすことで精神的にも
元気になる効果があり、
心身ともに
いきいきとした生活が送れます。
3.孤独感の緩和
子どもの自立や、
退職後の仕事の付き合いの減少によって、
急に孤独感を感じる方が多くなる傾向にあります。
一人きりの感覚に慣れてしまうと、
ますます引きこもりやすくなるため、
会話をすることが大切です。
散歩をするだけでも、
近所の方へ挨拶をして顔見知りになるなど
コミュニケーションが増えます。
現在はシニア向けの習い事や
老人ホームのイベントもたくさんあり、
仲間が増えることで生きがいにもつながります。
以上のように、外出によって
身体的・心理的・社会的に
より良い効果をもたらすのです。
散歩効果のある時間帯?朝日を浴び幸せホルモン増加、代謝もUP!
では、一日の中でどの時間帯に
散歩をすれば良いのでしょうか。
時間帯別に確認して見ましょう。
1.朝方
寝ている間は筋肉も硬直していて、
朝は最も体が硬くなっている時間帯です。
そのため10分から20分程の
ストレッチを行い、体をほぐしてから
出発しましょう。
また、朝起きたばかりは
低血糖値の状態にあり、
運動により糖分はさらに消費され
底をつき、震え、めまい、意識低下などの
症状に陥る場合があります。
なるべく朝食をとり1時間たってからが
良いとされています。
2.日中
季節によりますが、
夏の日中は日差しも強く熱中症になる
可能性があるので避けましょう。
春と秋でも気温が上昇している
時間帯になります。
タオル、水分、帽子は必ず準備しておきましょう。
3.夕方~夜
全身黒のコーディネイトは避け、
足か腕に反射板をつけ自分自身を目立たせ、
なるべく明るい大通りを歩くように
心がけて下さい。
一日の中では朝方の散歩の効果が一番のようです。
朝日を浴びながらの散歩は
幸せホルモンを増加させますし、
代謝もあがります。
散歩しながら、音楽を聴く効果あるの? リズムに乗り軽快に歩ける!
散歩などの運動をすると、
ストレスや緊張が高まり、
心身が疲弊してしまいます。
それは交感神経の活動が
強くなりすぎるからです。
そのような場合は、
気分を落ち着けるような音楽を
聴きながら運動をすると、
副交感神経の活動を高められ、
自律神経のバランスが整えられます。
また、音楽を聴きながら運動をすると、
心臓の動きが安定する効果もあります。
運動によるストレスをためないためにも、
音楽を聴きながら散歩を行うと効果的です。
まとめ
今回は、高齢者の散歩効果について
お話してきました。
散歩による有酸素運動には、
多くのサプリメントに匹敵する効果があります。
年齢を重ねてくると、
誰でもひとつやふたつの「体の不調」を
感じるものです。
筋力UPの散歩を続けると体が軽く感じられ、
調子が良くなることに気が付くはずです。
「もうあの体に重たい荷物を
背負ったような身体には戻りたくない!」
と感じ、やりたくなる気持ちも
湧いてくることでしょう。
自分にあった、無理のない範囲での
散歩をしてみてください。