端午の節句といえば、
柏餅やちまきを食べることが
一般的に広く知られています。
柏餅は柏の葉は新芽が育つまで
古い葉が落ちないという性質から
「子どもが大きくなるまで父母は死なない」。
つまり、「子孫繁栄」の意味が
込められています。
これは日本固有の風習で
主に関東で親しまれています。
ちまきは中国で厄除けの効果があると
されていることに由来します。
こちらは主に関西で親しまれています。
端午の節句の食べ物は、
地域によっても違いがあり、
北海道や東北地方では「べこ餅」、
山形県や島根県では「笹巻」、
長野県から岐阜県の山間部あたりの
木曽地域では「朴葉巻(ほうばまき)」
といったものが食べられることもあるようです。
お祝いのお食事についての
特別な風習はありません。
ですから、鯛や赤飯・海老などの
一般的な縁起物を取り入れたお料理、
食べ物にすると良いでしょう。
端午の節句は男の子の一代行事!兜 など飾り付けで成長を見守る。
「端午の節句」に欠かせないものと言えば、
五月人形ですよね。
兜や弓、太刀など、男らしい
勇ましい道具が並びますが、
端午の節句に、兜や弓を飾るように
なったのはなぜなのでしょうか?
端午の節句の飾りに込められた願いは、
男の子が病気や事故などの災厄を逃れ、
力強く成長してくれることです。
鎧や兜は、身を守るためのお守りとして
飾られたのです。
飾る時期としては、春分の日過ぎ、
遅くとも四月中旬頃までには
飾っておきましょう。
ここで大切なのは毎年飾ることです。
年一回のお節句です。
毎年飾ることで、わが子に対する
家族の祈りを新たにし、
また子どもとの対話を深めることが
出来るでしょう。
なお、お節句は季節の行事ですから、
それが過ぎたらしまうのはなるべく早めに、
五月中頃までのお天気のよい日を
選んでしまいましょう。
鯉のぼりも同様です。
端午の節句意味は、日本男児の伝統文化!健康にすくすく育てる事が原点かな?
「端午の節句」は、
もともと古代中国の季節行事
「五節句」
- 七草の節句
- 桃の節句
- 端午の節句
- 竹(笹)の節句
- 菊の節句
の1つでした。
「節句」とは、季節の変わり目
という意味です。
季節の変わり目には邪気が寄りやすいので、
季節ごとの飾りとお供えものをして
厄払いをし、無病息災を願う風習がありました。
端午の節句を行うのは5月です。
現在の5月はさわやかな初夏ですが、
旧暦5月は今の6月にあたります。
つまり旧暦5月の中旬以降は、
梅雨の時期になります。
「端午」は、旧暦5月の最初の午(うま)の日
という意味があります。
武士が台頭してくる鎌倉~室町時代になると、
この時期、武家では鎧や兜を出して、
家の中に飾る習慣がありました。
梅雨の目前に武具へ風を通し、
虫干しと手入れをするためです。
端午の節句に兜や弓が飾られるのは、
こうした武家の習慣に由来する
と言われています。
兜や甲冑、弓などを戦闘の用具と
とらえる考え方もありますが、
武将にとって兜や甲冑は、
身を護る大事な装備でした。
五月人形の兜や甲冑には、
「わが子を守ってくれるように」
という願いが込められているのです。
まとめ
今回は、端午の節句についてお話してきました。
男の子が健やかに育っていきますように
と願いが込められている行事です。
兜などはその象徴のようなものですね。
五月人形の本来の目的は、
お子様の健やかな成長を祈るためのものです。
本来であれば、ひとりひとりに
用意するものであり、
お子様が無事に成長した時点で、
その役目を終えるものです。
そのような意味合いがあるので、
出来る限り新しいものを
準備してあげるようにしてあげたいですね。
しかし、お父様やお母様の節句飾りを
お子様の節句飾りと一緒に飾ることは
問題ありません。
愛着のあるお飾りをぜひ一緒に
飾ってあげてください。
端午の節句は、健やかな成長を願う
男の子のお祝い。
由来やしきたりを知って、
心を込めてお祝いをしてあげましょう。