着物の種類の見分け方!?訪問着とそれを簡略化した着物付け下げ!?

 

着物の中でも最も格式が高いとされるのが、

第一礼装の着物です。

着物は公的な場にふさわしいものほど

「格が高い」とされています。

 

こちらはあくまでも、

「用途として公的な場にふさわしい」

という意味であり、

仕立ての良さや販売価格、

買取価格の高さを表すものではありません。

 

第一礼装にあたる着物の種類としては、

  • 打掛
  • 黒留袖
  • 本振袖
  • 喪服

などがあります。

これらは儀式や式典といった、

公共性の高い場面で着用される着物です。

第一礼装より格が一段落ちるのが、

準礼装と呼ばれる着物です。

着物の種類としては

  • 色留袖
  • 訪問着
  • 色無地
  • 江戸小紋の中でも紋の入ったものなど

華美な着物が多いのが特徴です。

 

準礼装の着物は第一礼装の着物に次いで

格の高い着物ですから、

式典などの比較的公共性の高い場で着用されます。

 

外出着の着物は、準礼装よりも

もう一段階格が低くなります。

習い事の際の衣装や観劇用の衣装、

友人との食事やパーティーといった

私的な外出の際の衣装としてふさわしい

着物のことを指します。

 

付け下げ・小紋・紬の訪問着といった

種類の着物が外出着にあたります。

 

最も格が下がるのが普段着に

分類される着物です。

特別なお出かけやパーティーに

用いるものではなく、

日常の場面で使いたい着物です。

日常的な外出の際の衣装や部屋着として

使いやすい紬や浴衣などの種類の着物が、

普段着にあたります。

 

着物の種類。季節編? 秋から春に袷 、6月・9月は単衣、盛夏には薄物!

 

着物には

  • 袷(あわせ)
  • 単衣(ひとえ)
  • 薄物

といった種類があり、

1年の中でそれぞれ着る季節が決まっています。

 

また仕立ての話に限らず、

着物は四季折々に相応しい柄があります。

着物は仕立てと柄に合わせて

着こなしをするべきと考えられています。

 

きちんと衣替えをしないと、

季節に合わない野暮な柄を着てしまう

といったことがでて来てしまいます。

柄を含めて季節に合ったおしゃれを

楽しむためにも必要なのです。

 

袷(あわせ)は裏地のついている

着物のことです。

10月から5月までの秋から春にかけて

身につけることが一般的とされていて、

1年にかけて最も長く

身につけることになる着物です。

着物を着用する人にとっては、

持っている枚数が最も多くなります。

 

裏地には胴裏や八掛が使われており、

生地の傷みなどを防ぐ役割があります。

また裏地は歩いたときにちらりと

見えることがあるので、

表の生地のデザインとは違った

色合いのものが付けられていることが

多いのが特徴です。

 

着物においては見えないところに

こだわるのが粋とされていますが、

このような裏地へのこだわりが

それにあたります。

 

裏地のある袷は季節に合わせて

着物をより温かく着られる

ということもありますが、

着こなしに遊び心を出すこともできるので、

選ぶ際には裏地までこだわって

素敵なものを選んでみるのが良いでしょう。

 

単衣(ひとえ)は裏地のついていない着物のことです。

6月と9月の季節の変わり目に用いられます。

裏地が付いていないので生地に透け感は無く、

暑くもなく寒くもない季節の変わり目に

着用するのにぴったりです。

 

一般的には6・9月に用いられますが、

暑い日が続くような場合には

早めにその季節に適した着物を身につけて

問題無いため、その年の気候によって

着用される期間には違いが出てきます。

 

単衣には胴裏を付けないで仕立てた、

胴単衣という種類の着物もあります。

本来胴裏が付くところが

単衣となっているので、

暑がりな人でも涼しく着物を身につけられる

といったメリットがあります。

 

薄物と夏物とは、透け感のある生地で作られた

盛夏用の着物を薄物もしくは夏物と呼びます。

紗や絽などの生地を使用して作られ、

着用は7・8月の夏の暑い時期に

用いられることが多いです。

 

涼しげで夏らしさを感じる

デザインのものが多いので、

浴衣と同じように夏らしい爽やかな装いと

きちんと感がある着こなしが

楽しめるのが薄物・夏物の特徴です。

 

着物と種類の多い柄(文様)?植物柄、自然柄 、動物柄、正倉院柄等!

 

着物の柄(文様)には、

着る人の幸せを願う意味を含めて

表現しているものもあります。

 

その中には和歌や能をモチーフにした

日本独特の教養や、遊び心を表現した

ユニークなものまであるのです。

 

植物文様

日本独特の四季を慈しみ、

その時々の植物に敬意を示す。

 

自然文様

月、星、雲、霞(かすみ)、雨、雪、波、

流水、風景など様々な自然。

 

動物文様

日本では中国の文様に影響を受けながらも、

植物文様や、他の文様と組み合わせて

使われる事が多い。鶴や亀など。

 

器物文様

扇、文箱(ふばこ)、色紙、御所車、楽器、

短冊あらゆる道具や、生活用具を文様化したもの。

 

割付文様

文様を構成する方法の一つ。

三角を割り付けた鱗(うろこ)文など。

 

正倉院文様

奈良時代に建設された東大寺の

大蔵(朝廷の倉庫)の中に収蔵された工芸品や、

染織品に施された文様。

 

有職文様

幾何学文様的に繰り返す図案や、

整った趣の文様が多い。

 

名物裂文様

通年使用OKな文様。

 

が代表的な柄になります。

 

まとめ

 

今回は、着物についてお話してきました。

着物に言われる格式や、決まりごと(ルール)、

文様は時代背景と深い関わりがあります。

 

着物、帯、長襦袢

などはそれぞれ季節に

合わせて利用できるよう、

夏用と夏以外用のものがありますので

注意が必要です。

 

季節に応じたものを利用することでより、

季節感あるおしゃれな着こなしを

楽しむことができます。

日本文化の一つである着物をこの機会に

着てみるのも良さそうですね。

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