人間関係の壺

おもてなしの語源 !?モノを持って成す。相手を思う最上級の行為!

 

 

おもてなしという言葉は、

最近よく耳に入ってくるようになりましたね。

このおもてなし、という言葉の起源は

茶道の世界からであると言われています。

 

おもてなしは、

動詞のもてなしに丁寧な言葉となる

「お」をつけた言葉です。

もてなしという言葉の本来の意味は

ものを持って成し遂げる事なんです。

 

つまり相手の為に、ものを持って

成し遂げるという事を意味します。

 

更におもてなしの語源はもう一つあり

「表裏なし」つまり表裏の無い真心で

相手のことをお迎えするという意味から

来ているとも言われているんですよ。

 

どちらの語源が正しいかは分かっていませんが

1つ言えるのは、おもてなしの語源は

相手のために心を込めて迎える

という意味から来ているのだということです。

 

皆が喜ぶこと、というよりは

目の前にいる1人1人が

どうしたら喜んでもらえるのかを

その人の目線で考えて行動すること。

 

これこそがおもてなしの意味であり

同時に相手に対して、

最上級の敬意とお迎えを準備する

真髄とも言えます。

 

考えてみると奥深く、

果てしない一種の「道」に繋がる

何かを感じ取ることができますよね。

 

おもてなしの意味を英語で言うと?ホスピタリティー が最も近いか!

 

そんなおもてなしですが、

現在海外からも注目される言葉に

なりつつあります。

当然、おもてなしとはなんなのかを

英語で説明する日も、くるかもしれません。

 

そんなときのために是非、

英語でおもてなしは、

なんというかちょっと気になってきますね。

 

英語には、お客さんを楽しませて

快適な空間を作り出す

という意味でENTERTAIN

という言葉を使います。

 

しかしおもてなしの意味を、

英語で適切に説明するとすると、

ちょっと意味合いが変わって

しまいますよね。

 

そのため英語でおもてなしを直訳すると

HOSPITALITYという単語を使います。

日本と海外での多少の意味の差はありますが

ほぼ元の意味に近い言葉になります。

 

また無理に英訳をしなくても

おもてなしは世界的な言葉になっており

OMOTENASIと、

そのままローマ字にしても

結構通じるとも言われていますね。

 

言葉で説明するのは難しいと

そのまま行動で示すという方法も

無いことはないのですが、

こちらもちょっと難しい説明方法です。

 

おもてなしの語源は茶道に通ずる? お点前は相手への心配りの練習!

 

さて、おもてなしは最初にも触れた

茶道で使われていた言葉が、

一般的に広まった事で、

広く使われるように

状況が変わってきました。

 

茶道の歴史は非常に長く

平安時代や室町時代の頃から

茶の湯として貴族たちに広まりました。

 

相手の心を気遣うことや

相手の気持ちを汲み取って察することなど

現代日本でも大事な心として

言われている言葉となっています。

 

日本人の、察する、空気を読むという

文化の始まりは、茶の湯でもあった

ということになりますね。

 

しかし茶道でのおもてなしは

更に細かで茶道でのお点前を

覚えるだけでなく

相手の様子でお茶の濃さを変えたり

使う小物を変えたりと終わりが見えません。

 

茶道の先生でも、

やはりおもてなしは

先も終わりも見えない、

極めることができない

まさに哲学のようなものだといいます。

 

相手の気持ちを考えることは

昔から日本人は教育されていますが

おもてなしの真髄に至ることができるのは

1割もいないということになります。

 

茶道の世界に終わりがないのは

何よりも、おもてなしの心には

終わりが無いから、

ということなのです。

 

まとめ

 

おもてなしの語源にはいくつか

由来があると言われています。

 

しかし結論として言えることは

相手がどうしたら喜ぶかを読む

という意味があること。

 

おもてなしのご本家である

茶道の師匠レベルの人でさえ

到達することが難しい、

茶道の最大にして最難関の真髄です。

 

つい軽い気持ちで「おもてなし」と

言ってしまいがちではあるのですが

実際にはその心は深く、

非常に困難な哲学とも言える

言葉なんですね。