こんにちは!
いきなりですが、皆さんは「障子」を
ご存知でしょうか?
そうです、和室の窓や扉のところに
付いているアレです(笑)
そうですよね、
日本人であれば障子がどんなものであるか、
くらいは分かりますよね~?
最近は和室がない家も増えているようですが、
それでも友達の家やテレビ番組でも
見ない日はないくらいですよね。
それでは「障子の張り替え方」は
皆さんご存知でしょうか?
・・・。
やはりご存じない方が多いようですね。
え?
だからここのサイトを見に来たんですって?
それは失礼しました。
ここでは「障子の張り替え」について
色々とご紹介してまいりたいと思います。
□障子の歴史とその意味
障子とは日本の家屋の扉や窓に用いられる
建具のひとつです。
明かりが部屋に入るように木枠に
縦横に細い組子を入れて紙を張ったものです。
一般的には障子はこうした「明かり障子」
のことを指します。
障子の「扉を閉じたまま採光が出来る」機能は
開放すると雨風を防ぐ事が出来ない
蔀戸(しとみど)や舞良戸(まらいど)を
使っていた人々にとっては
かなり画期的なものであったろうと思われます。
平安時代末期になって紙を貼ることで
採光がもたらされると、「明かり子」として
襖から独立した地位を得るようになりました。
襖の誕生から一世紀後ほどのことだったと
いわれています。
室町時代になり書院造りに使用される下部が
板張りになった「腰付障子」が登場して、
桃山時代には数寄屋造りに使用される
腰の低い障子が登場します。
江戸時代頃には組子に意匠を凝らした
様々な障子が作られていきます。
以降、障子は日本の住宅にとって
欠かすことのできない建具として、
時代とともに様々な変化を遂げて今に至ります。
蔀戸(しとみど)(奈良末期~平安時代)とは?
板の両面に格子を組んだ戸のことです。
主に風雨を遮るためもので長押 (なげし) から
水平に吊上げます。
軒または天井から下げた金具に引っかけて留めます。
寝殿造や住宅風仏堂、そして神社の拝殿などに
用いられています。
舞良戸(まらいど)(平安時代後期)とは?
書院造りの建具のひとつで二本の
縦框(たてかまち)の間に板を張り、
表側に舞良子(まいらこ)という桟(さん)を
横に細かい間隔で入れた引き違い戸です。
この形式の戸においては平安時代の
巻物などには既に描かれていますが、
当時は槍戸(やりど)と呼ばれていました。
「舞良戸」の語源はわかっていません。
□障子のメリット
- 日光のまぶしさを和らげてくれる
- 天然の素材で作られている
- 照明効率の向上
- 結露の防止
□障子には表裏がある
棧の組子が見える側が室内側を向き、
こちらを表側とされています。
ちなみに中国ではその逆で、
組子を屋外に向けてこれを表側としています。
□障子に使用される素材
国産のもので代表的なのが「赤杉」
「備州ひのき」などが有名です。
これらの素材は日本の風土に
とてもマッチしており高級品です。
地方によって、またお店によって
使用する障子骨の材も異なります。
現在最も多く使用されている素材は
「スプルース」といわれ
安価で加工性が良い材料といわれています。
□ガラス障子とは?
ガラス障子は障子の一部に
ガラスがはめ込まれた障子のことです。
「竪額障子」や「横額障子」など
種類が豊富にあります。
□障子紙の種類について
障子紙にも様々な種類が発売されています!
- マニラ麻・レーヨン・ビニロン等の混抄障子紙
- レーヨン障子紙
- レーヨン入り障子紙
- パルプ障子紙
- プラスチック障子紙
- 機能を持った障子紙
など
いかがでしたか?
歴史や素材など障子についてご紹介してきました。
障子紙にこんな種類があるとは驚きですね!!
もちろん障子の張り替えはdiyで!?ベテランが語る成功&失敗例!
つぎはご家庭での障子の貼り方をご紹介します。
まだご自分で障子を貼られたことがないという方、
ぜひこのページを参考にされて
DIYにチャレンジされてみては
いかがでしょうか!?
□DIYチャレンジ!障子の張り替え!!
(*参考HP:https://w-wallet.com/page617.html)
①準備する道具類
テープ・タオル・定規・カッター・
ハケ・洗面器・のり
②古い障子紙をはがそう
- 裏側から水またはぬるま湯を
たっぷり含ませたタオルで濡らします。 - しばらくすると簡単にはがすことが出来ます。
- 桟に残ったのりをきれいに拭いておきましょう。
破るとはがしにくくなるので注意!! - 障子戸に直接水をかけてしまうと
反りや曲がりなどの原因となります。 - アイロン貼り障子紙は取扱説明書を
よく読んではがしてください。
③新しい障子紙の貼り方
- 作業がしやすい場所で障子戸を
水平に寝かせます。
テーブルの上などで作業すると
姿勢も楽なのではかどります。
汚れないように古新聞を敷いておくと安心です。 - のりをつける前に障子紙を
障子戸に仮合わせしてみます。
障子紙を上枠と平行になるよう
粘着テープで止めます。
障子戸の上を少し転がして障子戸と
平行になっているかを確認します。
障子紙を巻戻します。 - のりを塗ります。
少し濃い目ののりをハケで塗ります。
最初は中桟から塗って外桟は
念入りに塗って下さい。 - 障子紙を静かに転がしながらのばして貼ります。
全体にのばしたら作業をしやすくするため
ロール部分をカットします。
桟の中から外へ手のひらで軽く押さえます。 - 定規をあてカッターで余分な障子紙を切ります。
内側に定規をあててあげると
スムーズに切ることが出来ます。 - ついに完成です!!
はがれないようにゆっくり移動させます。
数日すればピンと張ってきますが、
それでもシワがある場合には霧を吹きます。
のりが完全に乾いてから薄く均一に
霧吹きで霧を吹きます。
障子の張り替えシートはアイロンで最初は貼ってみよう!!種類沢山!?
つぎは普通の障子紙ではどうしても
上手く貼れない初心者の方に、
誰でもピーンと貼れちゃう
「アイロンで貼る障子紙」をご紹介します。
こちらホームセンターコメリ様の
「Howtoなび」のサイトと
動画での紹介ページがとても分かりやすいので、
引用させていただきつつ紹介させていただきます。
(*コメリ様引用サイト:
https://www.komeri.com/howto/html/00110.html)
(*コメリ様引用サイト(動画):
■障子紙の貼り方・アイロンで貼る
用意するもの
- アイロン
- 霧吹き
- 延長コード約2M
- カッター
- 定規
- タオル
手順
1)古い紙をはがす
のり貼りの古い紙は、ぬれたタオルで
紙の上から桟をぬらし、
3~5分後に下の段から1度にはがします。
桟に古いのりやはがし剤が残っていると、
接着不良の原因になります。
ぬれたタオルで充分に拭きとってください。
アイロン貼りの古い紙は、紙の上から
高温でアイロンをあて、
熱いうちに紙をはがしていきます。
2)貼る位置を決める
紙の位置を決めてから上桟にアイロンの
先端をあてて、手前1ヶ所を固定します。
*障子紙は巻いている外側が接着面になっています。
3)仮接着をする
紙を障子戸の全面にころがして広げ、
紙が平行になるようにします。
平行になったらひっぱりながら4隅を
アイロンの先端で仮接着します。
4)周囲を接着する
アイロンで周囲をていねいに接着します。
*枠に段差がある場合はアイロンの角で
きめこむように接着してください。
5)仕上げ
定規をあてカッターナイフで余分な紙を
切り取ります。
最後にしっかりと接着しているか確認し、
不十分と思われる場合は、
アイロンでもう1度接着してください。
まとめ
いかがでしたか?
障子の張替えについて押さえておくべき
ポイントをご紹介しました。
部屋の中がどれだけ綺麗に
片付けられていたとしても、
また、どれだけ良い家具を並べていても
障子に汚れや破れがあると、
せっかくの部屋の雰囲気を
台無しにしてしまいます・・・。
そうならないためにも、こまめに
確認をするようにして
拭き取り掃除や破れた箇所の
部分張替えなどを行なうとよいでしょう。