「歯」は、見た目の好感度を
アップ・ダウンさせる重要な
要素であるとともに、
私たちの健康を支える原点となる
大切なものです。
美容と健康のためにも日頃から
きっちりメンテナンスしておきたいですよね。
歯の「クリーニング」とは、
歯垢・歯石・着色を除去することです。
プラークとも呼ばれる「歯垢」は、
通常は丁寧な歯磨きで落とすことができます。
しかし、磨き残しなどにより歯垢が
2〜3日ほど歯に付着し続けると、
唾液中のミネラル成分と結合して
石灰化しはじめ「歯石」に変化してしまいます。
歯石は、歯に沈着してしまった
「色素」と同じように、
ブラッシングだけで落とすのは難しいです。
そのため、歯石は歯科医に
除去してもらわなければなりません。
歯のクリーニングは医療行為に当たりますので、
歯科医院でのみ施術を受けることが可能です。
クリーニングの具体的な施術内容は
歯科医院や患者の症状によって
多少違いが出てきます。
一般的には、まずプラークの染め出しで
磨き残しをチェックした後、
専用器具を使った清掃と研磨が行われ、
仕上げにフッ素やトリートメント剤を
表面に塗って歯の強化をして
完了する流れになります。
歯のクリーニング治療は痛い?痛みや出血の原因や対処法について解説
歯のクリーニングでは出血を伴ったり、
強い痛みが生じることもあります。
特に、口内環境が悪い方は、
クリーニングで出血や痛みが
出やすいといえます。
歯茎に腫れや、強く固まった歯石などが、
その主な原因となっているからです。
歯のクリーニング時の出血や痛みの原因
- 歯周ポケット深くの歯石
- 長年放置していた歯石
- 歯茎の腫れ
- 歯茎が下がっている状態
- 歯石除去装置によるもの
対処法
歯周ポケット内の歯石を除去した後は、
一時的に歯茎が緩み、痛みがでる場合があります。
刺激のある飲食物を避けて、
やさしいブラッシングを心がけましょう。
歯茎は次第に引き締まって、
自然に痛みが和らいでくるものですが、
強い痛みが長く続いたり、
腫れや発熱が生じたときには、
すみやかに歯医者さんに
相談するようにしてください。
歯のクリーニング治療の頻度は?ホワイトニングとの違いを解説します
歯のクリーニング治療の頻度は、
通常は3ヶ月程度ごとに
クリーニングをすることで、
口内の健康と美しい歯が
キープできるようになります。
歯周病の方の場合は、2ヶ月に1回程度が
理想的とされています。
お口の状態やプラークコントロールの
状況にもよりますので、人それぞれ
最適な頻度は異なります。
よく相談して決めてくださいね。
歯を白くして見た目の美しさを
向上させることに特化している
「ホワイトニング」に対して、
「クリーニング」は、歯石と色素を取り除いて
口内環境を整え、健康・美容を
サポートするのが特徴です。
また一部のクリーニングには
保険が適用されますが、ホワイトニングは
すべての施術が保険適用外になります。
まとめ
今回は、歯のクリーニング治療について
お話してきました。
歯のクリーニング中、
特に歯石を除去する際の出血は、
あまり神経質にならないことです。
特に、歯周ポケットの深くに
歯石がある場合には、
そこで細菌が繁殖していて、
うっ血していることが多いからです。
また、歯石のクリーニング後の
知覚過敏のような痛みも、
ある程度はつきものです。
こうした痛みは、自然な再石灰化によって、
徐々に収まってきます。
ただし、日常的に歯茎の出血が多い場合には、
歯周病の初期症状であると受け止め、
すぐに歯医者さんで対処してもらうことが肝心です。
歯は一生モノですから長く
大切にしていきたいですね。
保険適用もされるので、定期的に
メンテナンスをしてみてはいかがでしょうか。