「老後の生活の問題なんかまだまだ先の話だよ。」
まだ若いから、とか今忙しくて、
とかいって今まで放ってきたこの問題。
「ゆとりある老後を迎えるには1億円必要」、
「老後資金は2千万円不足している」などなど、
不安を煽るメッセージが最近
耳につくようになりました・・・。
もちろん老後の生活に興味はあるんだけど、
どうも頭の中にイメージが湧かなくて・・・。
こうおっしゃるご夫婦の方々、とても多いです。
さらに今後の生活に暗い霧がかかって
不安な状態のまま
「とりあえず保険にだけは入っておこうかなぁ・・・。」
とご検討されている方も多くいらっしゃいます。
そんな状態で入る保険で老後は安心と思えますか?
その保険であなたの不安は消えますか?
老後の生活の不安をなくすためには、
実際にいくら必要なのか?
明確な数字を把握することからです。
ここではまず皆さんが最初に知りたいであろう、
老後に必要な生活費の平均月額をご紹介します。
①老後に必要な生活費の平均月額
【最低日常生活費】月額平均22万円
生命保険文化センターの平成28年度
「生活保障に関する調査」より。
老後に必要だと考えられる最低日常生活費が
月額平均22万円です。
こちらをひとつの基準として次を見てみましょう。
②老後に必要な生活費の平均月額
【ゆとりある老後生活費】月額平均34.9万円
①の「最低日常生活費」に
「生活を充実させるための費用」が
組み込まれた数字ですね。
「ゆとり資金」の用途として
- 旅行などレジャー
- 人とのお付き合い
- 趣味や教養
などが挙げられています。
なるほど確かにこれくらいは
必要かもしれませんね。
こちら老後資金の平均値です!生活費の他にいくらかかるのか不安で…
ご夫婦の老後の生活費の平均月額が分かりました。
この項目がわかると具体的に必要、
不要なものの選別など、先を見通せることが
出来てくるので大きな一歩かと思います。
つぎにご夫婦の生涯に必要な合計額の算出を
してみましょう。
□老後資金の算出
日本人の男女別、男女共通での平均寿命
・日本人女性の平均寿命———-87.14歳
・日本人男性の平均寿命———-80.98歳
・男女合わせた平均寿命———-83.7 歳
老後資金はいつから使うか?
(生命保険文化センターしらべ)
老後を65歳(老後資金を使い始める平均年齢)
からとした場合、65歳~84歳までに
使用する金額が老後資金ということになります。
「ゆとりある老後生活費」を34.9万円とすると
以下のように。
34.9万円×12ヶ月×19年間=7.957万2千円
さすが長寿大国日本ですね、
老後の生活費だけで約8.000万円になります。
しかし・・・。
老後の生活費シミュレーションでスッキリ解決!不安ばかりだけど…
約8.000万円という金額ですが、
これはサラリーマンの生涯賃金2.5億円の
1/3の金額になります。
皆さん老後の生活に向けてこの額を
貯蓄出来ているのでしょうか?
また、この金額を消費されているのでしょうか・・・?
ちょっと検証してみましょう。
□総務省の家計調査報告年報(家計収支編)
平成29年より
高齢無職世帯の消費支出の
平均月額を調べてみると、23万7,682円になります。
ここで実収入の平均を調査してみたところ、
20万4.587円でした。
これは収支で毎月に3万3.095円の赤字
となっていることになります。
この額を19年間で計算すると
750万円以上になります。
ゆとりがある老後の生活費を確保するために、
早め早めの資産づくりが必要
ということになりますね。
□他に確認しておくべき項目は?
退職金はいくらもらえるのか?
勤務形態や勤続年数、勤める会社によっても
退職金の有無や金額は異なります。
ですのでご自身の退職金について
事前に確認しておくと良いでしょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)に相談する。
もちろんご自分で知識をつけることも大事です。
しかし時にはFPなどプロの手を
借りることもひとつです。
お金のお悩みのアドバイスやヒントが
得られるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
ご自分の老後に必要な生活費の
算出方法も分かったので、
早めにゆとりのある老後生活費に
必要な金額を確認しておきましょう。
さらに 退職金や公的年金も詳細を把握して、
早いうちからマネープランを
立てておくと良いでしょう。