ほうじ茶とは、
茶葉を焙じて作るお茶のことで、
煎茶やくき茶を高温で焙煎して
香ばしさを引き出したお茶です。
熱をしっかりと加えて作られるので、
カフェインが少なく、
妊娠中や病気療養中の人も
安心して飲むことができます。
やさしい味で苦みや渋みも少ないので、
あまりお茶を飲まないあなたにも飲みやすく、
気軽に楽しめる日常茶です。
こうばしい香りが人気のほうじ茶ですが、
この香りにはアロマのような
リラックス効果が期待できるのです。
ほうじ茶は茶葉を焙じる際に、
「ピラジン」という香り成分が
豊富に作られます。
この「ピラジン」には、
精神を安定させ、
心を穏やかにする働きがあります。
また、「ピラジン」には血のめぐりをよくして、
身体を温める働きもあります。
そのため寝る前にほうじ茶を飲むと、
心身をリラックスし、さらに体温を上げ、
快眠の準備を整えることができるのです。
ほうじ茶は低カフェイン、妊娠中でも飲める?1日2,3杯ならOK!
妊娠するとカフェインの
代謝を担う物質が減少します。
カフェインの代謝が遅くなるので
体にとどまる時間が長くなります。
そのため、カフェインの影響を
受けやすくなるとされています。
妊娠中はカフェインを避けたほうがいい
とされていますが、
世界保健機関(WHO)によると、
カフェインによる胎児への影響は
未だ確定していないそうです。
それでも妊婦が飲むコーヒーの量は
1日3~4杯までにすることを
呼びかけています。
100mlあたりのほうじ茶のカフェイン量は、
コーヒーの約1/3倍であることを
勘案してWHOの基準を参考に計算すると、
ほうじ茶は1日に9~12杯までが
良いとされています。
500mlのペットボトルに置きかえると
約2~2.5本分です。
ほうじ茶100mlにカフェイン含有量?約20mg。紅茶より少ない!
食品安全委員会によると、
海外でも日本でもカフェインについては
「1日当たりの摂取許容量の基準」は
設定されてはいません。
摂取許容量の基準とは、
毎日摂取し続けても安全
と考えられる量のことです。
カフェイン含有量を比較してみましょう。
お茶の種類 | 100mlあたりのカフェイン量 | 1杯飲んだ時のカフェイン |
コーヒー | 60mg | 90mg(150ml/杯) |
紅茶 | 30mg | 45mg(150ml/杯) |
煎茶 | 20mg | 30mg(150ml/杯) |
ほうじ茶 | 20mg | 30mg(150ml/杯) |
玄米茶 | 10mg | 15mg(150ml/杯) |
番茶 | 10mg | 15mg(150ml/杯) |
かまいり茶 | 10mg | 15mg(150ml/杯) |
玉露 | 160mg | 96mg(60ml/杯) |
抹茶 | 64mg | 64mg(100ml/杯) |
烏龍茶 | 20mg | 30mg(150ml/杯) |
麦茶 | 0mg | 0mg(200ml/杯) |
はと麦 | 0mg | 0mg(200ml/杯) |
ルイボスティー | 0mg | 0mg(200ml/杯) |
コーヒーや紅茶に比べると、
ほうじ茶のカフェインは
少なめであることがわかりますね。
海外を基準に実際のお茶の量(1杯150ml)で
換算してみると、
女性(300mg以内/日)の場合、
1日の目安は、
- 煎茶やほうじ茶なら:10杯まで
- 紅茶なら: 6杯まで
- コーヒーなら: 3杯まで
妊婦の方(200mg以内/日)の場合の
1日の目安は、
- 煎茶やほうじ茶なら:6杯まで
- 紅茶なら: 4杯まで
- コーヒーなら: 2杯まで
煎茶やほうじ茶だけなら普通に
飲んでいる分には心配なさそうですね。
まとめ
今回は、ほうじ茶についてお話してきました。
ほうじ茶なら、コーヒーや紅茶、
緑茶と比べてカフェインや
カテキンの含有量が少ないことが
わかりました。
そのため、妊娠・授乳中でも
比較的安心して飲むことができそうですね。
また、ほうじ茶ならではの
うれしいリラックス効果も期待できます。
最近では、ほうじ茶ラテや、
タピオカほうじ茶も登場しています。
和のイメージを飛び出して、
ちょっとおシャレな飲み物
という一面も見ることもできます。
コーヒーや紅茶が飲めなくても、
楽しいチョイスができるのは
嬉しいですよね。
もちろん、飲みすぎには気をつけてください。
ほうじ茶を取り入れて、
すてきなティータイムを楽しんでくださいね。