ふだん、何気なく飲んだり、
お客様に出したりしているお茶。
あらためて考えてみると、
いろいろな種類があることに気づきますね。
今回はお茶に関する知識を
とりまとめてみました。
お茶がバラエティーにとんでいることが
わかると思います。
お茶の種類は
ア行からラ行まで全てを網羅
って知ってました?
お茶の種類がたくさんあるのは
なんとなくわかるけど、
名前が五十音のア行からラ行まで
全てを網羅しているって知っていましたか。
では順番にみていきましょう。
1. ア行 ウーロン茶
まずは誰もが思いつく、ウーロン茶から。
私はお酒が飲めないので、
お酒の席ではウーロン茶を飲みます。
わが国におけるウーロン茶の一年の消費量は、
平成29(2017)年で10,930トンです。
参考 茶ガイド
https://www.zennoh.or.jp/bu/nousan/tea/seisan01b.htm
ウーロン茶の生産は中国・台湾が中心で、
日本で作られているのはわずかです。
100グラムあたり0.02グラムの
カフェインを含みます。
2. カ行 紅茶
紅茶の消費量は、
平成29(2017)年で15,529トン。
生産はインドが一位です。
「アッサム」や「ダージリン」は
インドの地名だということを
知っていましたか。
100グラムあたり0.03グラムの
カフェインが含まれています。
3. サ行 白茶(しろちゃ)
白茶とは、中国茶の一種です。
わが国では知名度は低いです。
アサヒが2009年に白茶とウーロン茶の
ブレンドを発売したそうですが、
私は記憶にありません。
4. タ行 ディンブラ茶
ディンブラ茶というのは、
スリランカのディンブラ地方でとれる
紅茶のことです。
キリン「午後の紅茶」はディンブラ茶なのです。
今度「午後の紅茶(ストレート)」を買ったら、
ラベルをよく見てください。
「ディンブラ茶葉使用」と書いてあります。
意味を知っている人は
少なかったのではないでしょうか。
5. ナ行 なた豆茶
なた豆茶とはなた豆を原料として
つくられるものです。
若干クセがありますので、
人によっては合わないという場合も
あるかもしれません。
健康茶として知られています。
なた豆は大きさが60センチにもなる豆です。
なた豆茶にはカフェインは含まれていません。
ちくのう症や、口臭予防に効果がある
といわれています。
6. ハ行 ハーブティ
ハーブティにバリエーションが
あることはご存じでしょう。
ラベンダーはリラックス効果があります。
ローズヒップはビタミンCを含んでいます。
ペパーミントはさっぱりとして、
気分を爽快にしてくれます。
ただし、お医者さんにかかっている方は
念のためハーブティを飲んでいいかどうか
相談する必要があります。
7. マ行 抹茶
抹茶は、碾茶(てんちゃ)を
臼で粉末状にしたものです。
茶道で用いられますね。
またお菓子などに使われることもあります。
抹茶にもカフェインが含まれます。
私も以前、抹茶用の茶碗と茶せんを
買ってきて飲んだことがあるのですが、
そのまましまいっぱなしです。
8. ヤ行 よもぎ茶
よもぎ茶には、やかんでいれる方法と、
急須でいれる方法があります。
今回はやかんを使っていれる方法を
説明します。
1リットルの水に対して
5グラムから10グラムの
よもぎの葉を用意します。
火にかけて、沸騰してから約2分、
それを茶こしで茶碗にそそぎます。
ヨモギ茶にはカフェインは含まれません。
9. ラ行 緑茶
煎茶や抹茶は緑茶というくくりに含まれます。
生産は中国が第1位です。
緑茶の消費量は平成29(2017)年で81,329トン。
群を抜いています。
緑茶に含まれるカフェインは
100グラムあたり12ミリグラムです。
お茶の種類は驚き!日本茶人気ランキング!煎茶、玄米茶、ほうじ茶がトップ3。
では、日本茶の人気ランキングをみていきましょう。
第1位は煎茶です。
煎茶のおいしいいれ方を説明します。
3人分で、用意する茶葉は
大さじ約2杯(6グラム)です。
お湯の量は60cc×3人分で180cc。
まずお湯を湯飲みにいれます。
80℃くらいに冷ますことができます。
そのお湯を急須にいれます。
そして1分ほど待ちます。
お茶の濃さを考えて均等になるように、
それぞれの湯飲みに少しずついれていきます。
第2位は玄米茶です。
炒り玄米をブレンドした玄米茶は、
熱湯をつかって香りを楽しむようにしましょう。
急須にいれて30秒くらいで湯飲みにそそぎます。
急須にお湯を残さないようにしましょう。
イメージとしては煎茶は職場でお客様に出すもの、
玄米茶は家庭で楽しむもの
といったところでしょうか。
そして第3位がほうじ茶です。
ほうじ茶も熱湯でいれましょう。
まず急須と湯飲みにお湯をいれて、
温めておきます。
ほうじ茶の葉は、
1人あたり3グラム、お湯は130ccです。
急須と湯飲みのお湯を捨てて、
急須に茶葉をいれて、熱湯をいれます。
30秒たったら、湯飲みにそそぎます。
緑茶の効能
ここで緑茶の効能について説明します。
緑茶はビタミンCの補給に役立ちます。
成人のビタミンCの必要量は
1日50ミリグラム
といわれています。
緑茶1杯に含まれるビタミンCは
12ミリグラムですので、
1日5杯飲めば必要量を
クリアできることになります。
あわせて、脳・心臓などの
病気による死亡リスクも、
1日5杯のお茶を飲むと低減する
という調査結果がでているそうです。
食事の時や、休憩の時に
緑茶を飲むことをおすすめします。
お茶の種類の違いは、意外?葉っぱは世界共通、後の工程で差別化だって!
お茶の種類の違いといえば、
緑茶、紅茶、ウーロン茶と分けられますが、
これらの葉っぱは共通だということを
知っていましたか?
元はどれも「茶の樹」と呼ばれる
木の葉なのです。
中国原産のこの木が、世界中に広がりました。
それぞれ独自の文化により、
異なったお茶ができたのです。
お茶を作る工程で、発酵というものがあります。
発酵とは、簡単にいえば微生物が働いて
物質を分解していくことです。
熱を加えて、発酵を止めると、
お茶の葉が緑色のままで、
これが緑茶になります。
そして発酵が起きてから途中で止めると、
ウーロン茶ができます。
さらに発酵させると紅茶になります。
緑茶には煎茶、抹茶、玄米茶、ほうじ茶など
たくさんの種類がありますが、
これらも工程の違いでできてくるものです。
日本の暖かい地域では、
年に数回茶摘みを行なっています。
三番茶、四番茶は玄米茶やほうじ茶になります。
ウーロン茶は、発酵させるために、
葉をこすりあわせるという工程があります。
現在では機械化が進んでいます。
この工程を加減することにより、
半発酵の状態を作り出すのです。
また紅茶の発酵過程も、
あまり進みすぎると品質が損なわれるため、
適切な管理が必要です。
まとめ
以上、お茶の種類と効能などについて
説明してきました。
私は、今回調べてみるまで、
緑茶・ウーロン茶・紅茶が
同じ葉からできるとは知りませんでした。
ふだん何気なく飲んでいるお茶についても、
歴史や文化を知ると興味深いものがあります。
これからも健康のためにお茶を飲み続けたいです。