グルメの壺

岩塩と海塩は健康に良いの?どっちも元は海水だけど違いは何?成分、栄養をチェック!

 

私たちの生活のなかで値段も手頃な範囲で、

入手しやすい範囲と言えるのは、海塩か岩塩です。

 

海塩

海水を何らかの方法で蒸発させて

作られるお塩のことです。

昔ながらの、太陽や風など自然の力を利用する

天日製塩法のイメージが強いでしょう。

 

実際には日本の多くの土地では、

湿気や雨が多いなど、

気候や地形の関係で蒸発条件が悪いので、

釜で煮詰めたり蒸気で蒸発させたりする

平釜製法や煎ごう法が多いです。

 

塩化ナトリウム以外にも

ミネラル含有量が豊富なので、

塩辛さが尖っていないまろやかな

味わいが特徴です。

ミネラル成分であるマグネシウムや

塩化カリウムは苦味があるため、

複雑な味やコクを生み出します。

 

岩塩

大昔に海だった場所が地殻変動などで隆起し、

海水が陸上に閉じ込められ鉱物として

結晶化したもので、いわば海水の化石といえます。

 

よく聞くのはヒマラヤ岩塩(ピンクソルト)、

アンデス岩塩、モンゴル岩塩など。

外国産が多く、産地によって

色も味わいもさまざまです。

 

海塩よりもナトリウム含有量の割合が多く、

塩味を強く感じるものが多いのが特徴です。

塩辛さで素材の旨味を引き出し、

しっかりとした味付けができる

スパイスに近い存在と言えるでしょう。

 

岩塩は食用にピッタリ!岩塩の種類や特徴とは?代表的な6種をご紹介

 

岩塩は、長い年月をかけて岩塩層が作られ、

その間に周囲の岩石から様々な鉱物を

吸収していきます。

 

そのため、岩塩には豊富な

ミネラルが含まれており、

その特徴は産地により大きな違いがあります。

 

したがって、岩塩によって

料理の相性も変わってきます。

その違いを正しく理解することで、

岩塩を最大限に活用することができるのです。

それでは、代表的な6つの岩塩をご紹介します。

 

ピンクロック

まるで宝石のようにキレイ

色合いが特徴の岩塩です。

このピンク色は、鉄分が豊富

含まれているからです。

その他にも、カルシウムやカリウムなどの

ミネラルを多く含み、

まろやかで角のない味わいで、

ほんのりとした甘味もあります。

肉料理や天ぷら、サラダなど

幅広い料理に対して相性が良く、

万能性の高い岩塩です。

 

クリスタルロック

ヒマラヤ岩塩の中でも、

上質なパキスタン産の岩塩のみを指します。

不純物がほとんど含まれておらず、

純度の高い岩塩で、その見た目も美しく

視覚的にも楽しむことができます。

 

その味わいは、さっぱりとクセがなく、

まろやかな塩味で料理を引き立てるとともに、

その中にしっかりとした旨味と

甘味を楽しむことができます。

様々な料理に使用できますが、

特にカリウムの多く含む野菜や魚介類、

甲殻類との相性が抜群で素材の味を

余すことなく引き出してくれます。

 

アンデスロック

アンデス山脈で採掘された岩塩です。

色合いは鉄分を多く含んでいるため、

美しいローズピンク色です。

 

その味は、程よい塩辛さの中に

しっかりとした甘さも感じられます。

肉や魚を焼く前にアンデスロックを

まぶしておくと、旨みが外に逃げることなく、

閉じ込めてくれます。

 

また、刺身や天ぷらなどで食べると

苦味がないので、しっかりと素材の味を

引き立ててくれます。

カルシウムの含有量も高く、

カルシウムや鉄分の不足しがちな

女性や妊婦さんにおすすめです。

 

天然のアンデスロックには通常の食塩よりも

ナトリウムが少なく、その分ミネラルが多く

含まれているため、あまり塩分濃度を

気にしなくても塩分過多になることはなく、

食事を楽しむことができます。

 

ヒマラヤルビー

ルビーのような美しい赤褐色をしています。

この岩塩には、ナトリウムの他にカルシウム、

マグネシウム、リンなどの多くの

ミネラルを含みます。

 

また、口に含んだ時には、

軽く硫黄の香りが広がりますが、

加熱により程よくマイルドになり、

この独特な風味は、ブロック肉やラム肉などとの

相性が非常に良いです。

 

モンゴルロック

マグネシウムを含まない岩塩です。

しかし、カルシウムやカリウムなどの

ミネラルはしっかりと含んでいるため、

岩塩特有の旨みがあります。

塩のえぐみの素となるマグネシウムが

含有していないので、

ひと際マイルドな味わいで、

白身魚などのあっさりした食材との

相性が絶妙です。

 

また、漬物などは素材の味を全面に

押し出してくれて、まろやかで

奥の深い旨味を生み出します。

 

ブルーロック

ブルーロック特有の透き通った青さは、

いろいろなミネラルが作用して結晶化した際、

歪みにより偶然に発生したものだと

言われていています。

 

その味は、強めの塩辛さの中に甘味を持ち、

ミネラルを直接感じるような

独特の風味が特徴的です。

 

この独特な味わいは、

クセも強くない鶏肉や豚肉との

相性に優れています。

 

岩塩の使い方で料理がワンランクUP!!いつもの料理に一工夫!

 

様々な種類があり、

その特徴も違うことがわかりました。

ではどのようにして岩塩を使っていけば

よいのでしょうか。

 

ステーキ

ステーキを焼く前の振り塩は、

余分な水分を出し、肉を引き締める

効果があります。

岩塩の場合、粒が大きいので溶けにくく

肉を締める作用はほとんどありません。

焼く前の振り塩は海塩(食塩)の方が

よいでしょう。

 

逆に、しっかり焼けたステーキには

塩の粒が合いますよ。

ひと味違うしっかりした味付けを

楽しみたいという場合は、

食べる直前の味付けに岩塩を使うのが

おすすめです。

 

おにぎり

岩塩はおにぎりに合います。

海塩(食塩)よりもうまみのある塩気が、

ごはんの甘さと相性抜群です。

岩塩は溶けにくいので、

使う場合はあらかじめ岩塩をお湯で溶かして、

塩水を作ります。

後はその塩水を手につけて、握るだけです。

塩による味の違いを、ぜひ味わってみて下さい。

 

まとめ

 

今回は、岩塩についてお話してきました。

岩塩は料理だけではなく美容に関しても

効果があることがわかっています。

海塩と岩塩は元をたどればどちらも

海水から作られていますが、

味や含まれている成分が違います。

 

そのため、料理する食材によって

岩塩と海塩は使い分けることが必要です。

どんな料理や食材と相性が良いかを

覚えておくと料理の味に深みが生まれます。

 

また、バスソルトなど美容面にも

役立つ効果があるので、

岩塩を日々の生活に取り入れてみてください。

 

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