入学内祝いとは、
入学祝いに対して贈るお返しのことです。
「内祝い」というのは
「入学や結婚などの慶事があった家が、
その幸せを親戚やご近所の人々と
分かち合うために贈る物」
を意味します。
つまり、何かをもらうより先に
自分から行うものであって、
お返しという意味はありませんでした。
また、贈り物のもらい手である
子供には収入がなく、
自分でお返しをすることはできないため、
「子供の成長に関するお祝いには
お返しをする必要はない」
のが原則とされています。
しかし、今は時代の流れで変化し、
「慶事のお裾分け」という意味で、
親戚やご近所の人たちに内祝いを贈る慣習は
だんだん少なくなってきています。
それと同時に現代では、
「内祝い」も「お返し」とほぼ同義語
として使われるようになっており、
入学祝いもほかのお祝いと同じように、
もらったらお返しをするべきだ
と考える人も増えてきました。
お返しとしての入学内祝いは、
このような流れの中で生まれてきた、
比較的新しい慣習と言えます。
ただし、冠婚葬祭のルールは
地方差ありますので、
「入学内祝い」が必要な地域もあれば、
原則どおり内祝いを贈らなくて
構わない地域もあり、
一概にどうするべきとは言えません。
住んでいる場所の風習や伝統に合わせて
対応する必要がありますので、
年上の親戚などに確認するのがいいでしょう。
また、たとえ内祝いを贈る習慣がある地域でも、
相手に同じ年頃の子供がいる場合は、
煩雑さを避けるため、
入学祝いのみのやり取りにして、
お祝いを受け取ったときに、
書状や電話でお礼を言うにとどめるのが
普通とされています。
相手に子供がいない場合や
子供の祖父母から
入学祝いをもらった場合などは、
「入学内祝い」を贈るべきかどうか
検討してみるといいでしょう。
入学祝いのお返し金額は?親戚・知人には、半分返し程度が一般的!
入学祝いのお返しの金額は、
もらった入学祝いの3分の1から
半分相当が目安となります。
品物の価格がわからない場合は、
およその予想で良いです。
お返しがあまり高価になりすぎると、
かえって相手に気を使わせて
しまいますので注意が必要です。
遠い親戚や知人などに
入学内祝いを贈る場合は、
いただいたお祝いの
3分の1~半分程度の予算で
用意するのが一般的とされています。
人気があるのは
お菓子やコーヒーなどの食品、
タオルや洗剤といった
日常使いのできる消耗品。
結婚内祝いや出産内祝いのように、
贈る側のこだわりを生かした品や、
お名前・写真を入れるギフトなどは
あまり見られないようです。
入学祝いのお返しはいつ頃?入学式後1か月以内に贈るのがマナー!
入学祝いは、
およそ入学式の2~3週間前には
届いていることが多いです。
内祝いを贈るのは、
入学式が終わってから贈るのが
一般的とされています。
入学式が終わってから
あまり遅くなり過ぎないように、
1ヵ月以内をお返しする目安に
するといいでしょう。
注意点としては、
内祝いを贈ろうとしている場合であっても、
入学祝いを受け取ったら、
すぐに書状か電話で
感謝の気持ちを伝えましょう。
その際には親だけでなく、
必ず子供本人からも直接
「ありがとうございました」
と伝えるようにします。
お礼状を書かせて親のお礼状といっしょに
贈ってもいいですし、電話でも良いです。
まとめ
今回は、入学祝いのお返しについて
お話してきました。
お子さまの大切な門出を
祝ってくださった方への
お返しにあたる「入学内祝い」は、
お相手が今後も温かく
お子さまを見守ってくださるように、
ご両親としても心を尽くしたいところです。
親のみならず、お子さんからも
きちんと感謝の気持ちを
伝えることの大切さを学ぶ
良いきっかけにもなるでしょう。