普段の食事からでは不足しがちだけど、
カラダに必要な脂質の
“オメガ3系脂肪酸”。
そんなオメガ3系脂肪酸を含む代表として
注目されているが亜麻仁油です。
オメガ3脂肪酸は、5大栄養素の1つである
「脂質」に含まれている成分の1つです。
脂質を構成する主成分に「脂肪酸」があり、
オメガ3脂肪酸はその中に含まれます。
脂肪酸をより詳しく分類すると
- 「飽和脂肪酸」
- 「不飽和脂肪酸」
の2種類が存在し、
不飽和脂肪酸はさらに
- 「オメガ3脂肪酸」
- 「オメガ6脂肪酸」
- 「オメガ9脂肪酸」
に分けられます。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は
体内で生成できない成分のため
食品から摂取する必要があり、
これを「必須脂肪酸」と呼びます。
亜麻仁油を摂取することにより、
以下のような効果が期待できます。
- アレルギー性疾患の改善
- 動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞・
高血圧などの予防の効果 - 美肌効果 ・アンチエイジング効果
これらは、前述の「オメガ3脂肪酸」の
働きによるものです。
オメガ3脂肪酸を多くとることで
細胞膜は柔軟になります。
それにより血管もしなやかになり、
血液がスムーズに流れて
病気の予防につながるのです。
また細胞がやわらかいと
肌もふっくらと弾力を保ち、
栄養素をスムーズに取り込むことができるため
細胞はますます元気になり
美肌につながるのです。
また、亜麻仁油に含まれる
不溶性の食物繊維には水に溶けにくい
という特徴があり、
水分を含むと膨らむために、
排便を促して腸内環境の改善に
はたらいてくれます。
腸内がキレイになることによって
新陳代謝が良くなるわけです。
亜麻仁油の効果と副作用?美肌効果のαーリノレン酸の酸化は有害に!
亜麻仁油の脂質にα-リノレン酸が
含まれています。
実はこのα-リノレン酸は
とても酸化しやすいという特徴があります。
酸化した脂質は過酸化脂質と呼ばれ、
消化器官や血液の流れに
悪影響を及ぼす有害な物質とされています。
α-リノレン酸自体は
血液をスムーズにするなどの
作用がありますが、
酸化することで反対に悪影響を
及ぼす物質に変化してしまいます。
また、酸化は熱や光が
当たることによっても進行します。
亜麻仁油は
焼く・炒める・揚げるなどの
熱を加える調理には
使用しないようにしましょう。
また、陽の当らない場所に保管し、
開封後は早めに使いきるようにしましょう。
亜麻仁油の効果期間?開封後冷蔵庫に保管し、1か月程度で使い切る!
亜麻仁油の効果期間はどれくらいでしょうか?
これは人によって個人差がありますが、
数日で便通がよくなった方もいるようです。
しかし、色んな効果・効能があるため、
2ヶ月~3ヶ月をめどに効果を
実感し始める人が多いようです。
また、血中コレステロールなどの効果は
一年くらいをめどにした方が
よいとされています。
亜麻仁油の正しい保存方法のポイントは、
高熱・高温のガスコンロ周辺や
直射日光があたる場所、
蛍光灯の光を避けることです。
なるべく光を避け、
暗くて涼しい場所に保存するようにしよう。
また、買物の帰りに炎天下の車内で
長時間置きっぱなしにするのもやめましょう。
またフタをきっちり閉めていないと、
空気に触れて酸化がすすんでしまいます。
異物混入防止のためにも、
開封後はしっかりとフタを閉めて
保存をしましょう。
また、温度があがると瓶が膨張し、
フタがゆるんでしまうことも考えられるので、
時々チェックしましょう。
亜麻仁油は必ずしも
冷蔵庫で保存する必要はありません。
亜麻仁油は0℃以下の場所で
保存するのはNGとされていて、
とくにチルドルームや冷凍室はやめましょう。
たとえ0℃以上の冷蔵室であっても
保存すると白いにごりを
生じる可能性があります。
ただし、このにごりは原料由来の成分なので、
そのまま使用しても問題はありません。
まとめ
今回は、亜麻仁油についてお話してきました。
体内で作れない必須脂肪酸を含む亜麻仁油には、
さまざまな働きのあるオメガ3脂肪酸が
含まれています。
異物に対し身体を守ろうとする
免疫機能の改善や促進にも
効果が期待できるのではないかと、
現在もさまざまな研究が
行われているそうです。
これまで意識していなかったとしても、
今後は亜麻仁油を積極的に
使ってみてはいかがでしょうか。