アボカドダイエットは
とてもシンプルな方法でできます。
1日の朝・昼・夜の3食のうちのどこかで
食前にアボカド半個食べるだけです。
おいしくて手軽に始められるアボカドには、
消化酵素リパーゼという成分が
多く含まれています。
リパーゼは、脂質を構成する
エステル結合を加水分解する酵素群です。
食物中の中性脂肪は、
腸管から吸収できる大きさにするために
脂肪酸とグリセリンに分解されますが、
その時に必要不可欠なのが、
リパーゼなのです。
リパーゼには大きく分けて2種類あります。
「リポ蛋白リパーゼ」は、
脂肪細胞の外に存在しており、
分解することで脂肪細胞内に
取り込ませやすくする働きがあります。
しかし、余った脂肪酸とグリセリンは
再結合され、脂肪細胞内に中性脂肪として
貯蔵されてしまいます。
「ホルモン感受性リパーゼ」は、
脂肪細胞内にあり、ホルモンからの
働きかけによってはじめて活性化し
分解した脂肪酸やグリセリンを
血中に放出します。
空腹時と運動時に活性化しやすいので、
お腹を空かせて軽い運動をするのが
脂肪細胞内の中性脂肪を分解するために
有効とされています。
アボカドはそれ自体に脂肪酸が
多く高カロリーですが、
その分リパーゼも多く含み、
脂肪をつきにくくする必須脂肪酸が
豊富なのでとってもいい食品です。
アボカドオイルの効能?オレイン酸を70%含有し、血液サラサラに?!
ところであなたはアボガドが
野菜だと思ってはいませんか。
実はアボガドはフルーツなんです。
樹木になる食用の果実は
「果物(フルーツ)」というわけです。
農水省でもこのように定義しています。
そんなアボカドには、
フルーツには珍しく脂質が
全体の20%近くも含まれています。
この脂質マグロのトロにも似た、
とろけるような味わいのもとに
なっているのです。
「森のバター」とも言われていますが、
その脂質の性質はバターとは大きく違うのです。
脂質には大きく分けて「飽和脂肪酸」と
「不飽和脂肪酸」があります。
バターに多い脂質は「飽和脂肪酸」であり、
摂取しすぎると動脈硬化の原因になる
悪玉コレステロールを増やす恐れがあります。
しかし一方、アボカドに多いのは
「不飽和脂肪酸」の一つであるオレイン酸で、
こちらは逆に、悪玉コレステロールを減らし、
血液をサラサラにする善玉コレステロールを
増やしてくれます。
また、脂質が酸化されると過酸化脂質になり、
動脈硬化の原因になりますが、
オレイン酸はもともと酸化しにくい脂質です。
さらに、アボカドには酸化を防ぐ
ビタミンEも豊富なので、
過酸化脂質になりにくいという効用もあります。
動脈硬化が進行すると、
心臓疾患や脳梗塞などを起こすリスクが
高まってしまいます。
オレイン酸は、その元凶である
悪玉コレステロールや過酸化脂質を
減らすことによって、
動脈硬化を予防してくれるのです。
アボカドの栄養と効能?別称森のバター。体力回復・滋養強壮・美肌?!
アボカドには人間にとって必要不可欠な
約20のビタミン、ミネラル、カリウム、
葉酸、ビタミン B 群だけでなく、
ビタミン E や Kなど栄養素が
豊富に含まれています。
アボカドを普段の食事と一緒に
食べることにより、脂溶性栄養分
(α-カロチン、β-カロチン、ルテイン、
ビタミン A、D、E、K)などを
体に吸収しやすくする作用があります。
また、アボカド30gには抗酸化物質である
ルテイン81マイクログラムが含まれています。
アボカドの効果と効能をご紹介していきます。
○美肌、若返り効果
アボカドは美容効果を支えるのに
必要不可欠な栄養素ビタミンEを
豊富に含みます。
ビタミンEは肌荒れの改善や、
肌をツルツルにしてくる、
抗酸化作用によって血管の血流を改善させ、
細胞の新陳代謝を促してくれます。
そのため、若々しい肌を長く維持できます。
また、体内の活性酸素の働きを抑おさえて、
肌に潤いを与えます。
さらにアボカドに含まれるビタミンCは、
コラーゲンの合成に不可欠な栄養素として、
肌の弾力回復をサポートします。
美白効果はもちろん、
紫外線対策と疲労回復の効果もあります。
○体重管理
高栄養・低糖質のアボカドは、
糖質制限のダイエットメニューに
よく使われている食材です。
またタンパク質も豊富です。
その他含まれる食物繊維は、
満腹感が得られやすく、
過食を抑制しながら腸を活性化させ、
便秘を解消してくれます。
脂質は他のフルーツよりも高いですが、
アボカドの不飽和脂肪酸は血栓を防げ、
新陳代謝を助ける作用があります。
まとめ
今回は、アボカドについてお話してきました。
「森のバター」「食べる美容液」と
呼ばれるほど栄養価が高く、
女性に嬉しい効果もたくさんあります。
ダイエットにも美容にもおすすめできる
食品のひとつです。
アレンジもしやすい食材なので、
普段の食事に取り入れてみては
いかがでしょうか。