手の甲の血管、腕の血管が
数㎜~5㎜程度に拡張して、
肉眼的に浮き出てくる状態のことを
ハンドベインと言います。
しかし、手の甲や前腕の血管拡張は、
弁不全など病的な状態が背景に
あるわけではなく、ハンドべイン
という言葉も医学用語ではありません。
ハンドベインの原因には、
加齢による皮膚の老化があります。
年齢とともに肌の弾力の元である、
真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が減少し、
肌細胞を作り出す力が衰え、
表皮が薄くなっていきます。
このように、年齢を重ねると
だんだんと肌が菲薄化(薄く)なって
肌表面に血管が太く浮き出ているように
見えてくるのです。
皮脂腺の活動が鈍くなり、
皮脂(肌を柔らかく保つ天然の軟化剤)を
生成する速度も遅くなっていきます。
その結果、肌がたるみ、若くふっくらとした
柔らかさが失われ、徐々に血管が太く
浮き出ているように見えてきます。
年齢を重ねると肌が薄くなる速度が
速くなる傾向があります。
脂肪層が薄くなっていくと、
肌はますます傷つきやすくなって、
さらに薄くなります。
妊婦の血管浮き出る?妊娠で骨盤内諸臓器充血や血液下肢静脈うっ滞!

妊娠中、膝の裏や太もも・ふくらはぎの血管が
ボコボコと盛り上がったり、赤紫や青紫の
血管が浮かび上がったりする
「下肢静脈瘤」が現れることがあります。
その原因としては、妊娠による
骨盤内諸臓器の充血と下半身の静脈うっ滞、
エストロゲンによる皮下組織のむくみ、
プロゲステロンによる静脈壁の
弛緩などが考えられます。
それに加えて、体質的な要因もあるとされています。
妊娠によって発症した静脈瘤の場合は、
産後に戻ることもありますが、
戻らなかったものに対しては、
弾性ストッキングや弾性靴下着用による
圧迫療法を行っていきます。
重度の場合は血管外科で積極的な
治療をすることも可能になります。
気になるようでしたら、出産後に
相談してみることもおすすめします。
静脈瘤を防ぐためにも、妊娠中は塩分を控えて、
海藻類や納豆など、カリウムが多いものを
食べるようにすると良いです。
水分を摂らないのは絶対にやめましょう。
脱水になると、血栓のリスクは約6倍増える
といわれています。
喉が乾いてもいないのに無駄に
飲む必要はありませんが、
水分をきちんと摂って流すようにしましょう。
血管浮き出るのは病気?浮き出るのは静脈。滞った血液が血管を膨張!

重症タイプの静脈瘤は1つだけで、
「伏在型静脈瘤(ふくざいがたじょうみゃくりゅう)」
と呼ばれています。
足の“伏在静脈”という静脈がふくらんで
ボコボコとした瘤のようになります。
ちなみに伏在静脈には大伏在静脈と
小伏在静脈の2種類があり、
どちらがふくらんでも伏在静脈瘤
という分類になります。
1種類だけではありますが、
下肢静脈瘤の70%はこのタイプが
あてはまります。
側枝型静脈瘤というものよりも
上流の太い静脈が膨らむので、
より深刻な症状になりやすいと言えます。
伏在静脈瘤は瘤になるだけでなく
「足のむくみ」、「だるさ」、「足がつる」
といった症状で患者さんを悩ませます。
さらにこれを放っておくと、
老廃物を含んだ静脈血液が皮膚に
炎症を起こしてしまいます。
これを繰り返すと、皮膚は徐々に
変色しかたくなり、最終的には潰瘍といって
皮膚に穴が開いてしまうこともあるのです。
まとめ
今回は、血管が浮き出る理由について
お話してきました。
あまり心配がいらないものから、
重篤化すると体に深刻な影響の出るものまで
あるようです。
足の血管がボコボコしているのが目立つ場合、
足のむくみやだるさなどの症状が軽くても
ストッキングなどの対症療法でなく
手術をしたほうが良いという場合もあります。
気になる方は、一度病院での受診をおすすめします。