健康(身体・心)の壺

耳鳴りの原因はストレスから起きる事が多い?知っておきたい耳のこと

 

耳鳴りとは、実際には鳴っていない音が

鳴っているように聞こえる現象

のことをいいます。

 

または「耳鳴(じめい)」という場合もあります。

 

耳鳴りは耳の中で、自分自身だけが聞こえる

共鳴音、クリック音、または「キーン」「シー」

のような音で表現されます。

 

耳鳴りの音の種類と強度は人によって異なり、

異なる方法で体験します。

高い音、太い音、低い音、または

変化する音色の場合もあります。

 

音の強弱や長短に関わらず、

耳鳴りは家事や仕事など日常生活に

重大な支障をきたしかねません。

 

そんな耳鳴りに悩む人が、

近年の高齢化やストレス社会を

反映して増加してきています。

 

耳鳴りは、耳のしくみや働きに

関係しています。

 

耳は外耳・中耳・内耳の

3つの部分の構成であり、

外から入ってきた音の振動は、

外耳、中耳を経て内耳に送られ、

内耳の「蝸牛(かぎゅう)」という器官で

電気信号に変えられたあと、

蝸牛神経を通って大脳に送られ、

初めて「音」として認識されます。

 

耳鳴りは、このルートのうち、

内耳に「異常興奮」が生じて起きる

と考えられます。

 

耳鳴りの原因と対処法①…キーンという高音の耳鳴りの症状の原因は?

 

加齢性難聴では、高音域の音が

聞こえにくくなります。

 

そのため、それを補う必要があり、

たいてい「キーン」という高音の

耳鳴りがするようになります。

これが、新たに解明された、

耳鳴りのメカニズムです。

 

このメカニズムが当てはまるのは、

むろん、加齢性難聴だけではありません。

難聴になる病気は総じて、耳鳴りを

引き起こす可能性があることになります。

 

例えば、突発性難聴は治療がうまくいかないと、

難聴が後遺症として残ります。

騒音性難聴も、蝸牛の有毛細胞が損傷するため、

難聴を治せません。

 

このような病気による難聴においても、

同様のメカニズムによって耳鳴りが

起こってきます。

 

月に一度くらいの頻度で5~10秒間くらいの

耳鳴りであれば、心配はいりません。

しかし、耳鳴りが数時間続いたり、

たびたび起こったりするようであれば、

きちんとした検査を受けましょう。

 

耳鳴りを完全に治すことは難しい

といわれています。

しかし、症状を軽くすることはできます。

 

そこで、なくすことを考えるのではなく、

上手につきあって気にならずに

日常生活が送れるようにすることが大切です。

 

耳鳴り軽減のポイント

  • 安静を心がける
  • 騒音のある場所を避ける
    (騒音のある場所で働いている人は、耳栓をすると良い)
  • 睡眠不足にならないように規則正しい生活を送る
  • ストレスをうまく解消する

 

耳鳴りの原因と対処法②…低音の耳鳴りは低音障害型感音難聴の症状?

 

病気の種類や、難聴の進行度合いにより、

低音域や中音域が聞こえなくなったり、

全音域にわたって聞こえが悪くなったり

することがあります。

 

すると、聞こえの悪くなっている

音域に合わせて耳鳴りが起こります。

低音域が聞こえにくい人は、

「ゴーッ」「ブーン」といった耳鳴りが

するようになります。

 

高音域から低音域まで、全体的に

聞こえが悪くなっている人は、

「ザーッ」というテレビのノイズのような

音になります。

「ジーッ」というセミの鳴くような音に

聞こえる人もいます。

 

耳鳴りに悩んでいる人は、

耳鳴りのせいで聞こえが悪い

と思うことはあっても、

「自分が難聴に悩まされている」とは

自覚していないケースが少なくありません。

 

しかし、いずれにしても、

耳鳴りの生じる背景にあるのが、難聴です。

 

まとめ

 

今回は、耳鳴りについてお話してきました。

 

単なる耳鳴りと思っていても、

実は難聴だったというケース

多くなってきているようです。

 

ストレス社会と呼ばれる現代においては、

耳鳴りに悩まされている人も

多いことでしょう。

 

日常生活や仕事に支障が出るような場合は、

医療機関を受診してみてはいかがでしょうか。

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