健康食

酢の効果効能!?腸内環境改善、疲労回復、美肌効果やがん抑制に!?

 

 

「酢」の起源はとても古く、

最古の発酵調味料ともいわれています。

日本の代表的な調味料であり、

料理の味付けの基本の

「さしすせそ」のひとつでもあります。

 

今やどの家庭にも1本はある

と言っても過言ではないでしょう。

そんな酢は、昔から実に多くの

健康効果があると言われています。

 

殺菌力、防腐力、食欲増進作用などは

よく知られており、古くから活用されてきました。

そして近年ではこれに加えて

さまざまな力があることが

研究でわかってきています。

 

○疲労回復

 

酢は「すっぱい」ですよね。

このすっぱい味のもとは、酢酸やクエン酸、

タンパク質を構成する多種のアミノ酸など、

60種類以上の有機酸です。

こうした成分がクエン酸回路

(TCA回路・クレブス回路)を活発にします。

 

○腸内環境改善

 

酢には抗菌作用があり、

腸内の悪玉菌を減らしてくれます。

また腸内の善玉菌は、酢に含まれている

「グルコン酸」が好物なので、

酢をとると善玉菌が増えて

活発に活動してくれるようになります。

 

そうすると、腸の血流がよくなり、

ぜん動運動が活発になり、

腸内環境が改善されます。

便秘も解消され、活性酸素の発生が抑制され、

疲れにくい体になります。

 

○美肌効果

 

酢には、過酸化脂質の上昇を抑える働きや、

ビタミンCを壊してしまう酵素の働きを

弱めてくれる作用があるため、

美肌効果があるとされています。

 

また、腸内環境の改善により

便通もよくなることも、

美肌効果の理由のひとつです。

 

○がん抑制

 

酢のヒトがん細胞に対する増殖効果と、

動物に対する大腸がん予防効果が

明らかになっており、日本癌学会でも

発表されています。

 

酢の効果と血液?酢納豆は血圧抑制とナットウキナーゼで血液綺麗に!

最近、納豆に酢を加えた「酢納豆」

話題となっています。

酢と納豆という薬効の高い食品を同時にとれる、

非常に効率的な食べ方です。

 

アレンジをして、油揚げに納豆を詰めて

軽く焼き、ポン酢をかける酢納豆なども

好まれているようです。

 

まず、納豆の働きとして特筆すべき点は、

腸内環境を整える作用にあります。

納豆の食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなり、

酪酸という物質を作り出します。

 

酪酸は、大腸上皮細胞の栄養源となり、

大腸の新陳代謝や腸のバリア機能を高めます。

腸のバリア機能が低下してしまうと、

腸内での栄養吸収が妨げられたり、

有害物質を排出できなくなったり

してしまいます。

 

その結果、花粉症やアトピー性皮膚炎などの

アレルギー性疾患や、糖尿病やガン、

うつ病などの病気を引き起こすのです。

 

納豆をとることで腸粘膜が丈夫になり、

こうした病気を予防することにつながります。

食物繊維には、水溶性と不溶性があり、

その比率は1対2が理想とされており、

納豆の食物繊維はまさにこの黄金比なのです。

 

水溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、

不溶性食物繊維は腸の内壁を刺激して、

ぜん動運動(内容物を先に送る動き)を促進します。

 

納豆に含まれる成分のうち、

血圧への効果が期待されているのは

「ナットウキナーゼ」と呼ばれる成分です。

ナットウキナーゼは納豆菌によって作られる

酵素のことです。

納豆のネバネバに多く含まれ、

血管にできる血栓を溶かし、

血液をサラサラにする働きがあります。

 

ナットウキナーゼは酵素で熱に弱いため、

加熱調理はせずにそのまま食べるのが

おすすめです。

 

また、熱々のごはんと合わせても

ナットウキナーゼは死滅してしまいます。

ごはんが1番おいしく感じる温度は

47〜48℃といわれているので、

適温に冷ましてから一緒に食べると良いです。

 

酢の効果と種類?健康効果が顕著な醸造酢には穀物酢、黒酢、米酢等!

世界には驚くことに4000もの種類の

酢があると言われています。

どんなお酒でも発酵させれば酢になるのですから、

お酒の種類だけ酢の種類があるともいえます。

その中でも、醸造酢についてお話していきます。

 

○醸造酢

 

穀類、果実、野菜、その他農産物(さとうきび等)、

はちみつ、アルコール、砂糖類を原料としたものを

酢酸発酵させた液体調味料であって、

かつ、氷酢酸または酢酸を

使用していないものを指します。

 

○穀物酢

 

醸造酢のうち、原材料として1種または

2種以上の穀類を使用したもので、

その使用総量が醸造酢1リットルにつき

40g以上のものを指します。

 

○黒酢

 

穀物酢のうち、原材料として米

(精米したものを除く)または

これに小麦もしくは大麦を加えたもののみを

使用したもので、米の使用量が

穀物酢1リットルにつき180g以上であって、

かつ、発酵および熟成によって

褐色または黒褐色に着色したものを指します。

 

○米酢

 

穀物酢のうち、原材料として米の使用量が

穀物酢1リットルにつき40g以上のもの

(ただし、米黒酢を除く)を指します。

 

まとめ

 

今回は、酢についてお話してきました。

酢の歴史は古く、また種類も

豊富にあることがわかりました。

健康に良いとされる酢ですから、

日々の食事の中に取り入れてみては

いかがでしょうか。

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